失恋から救ってくれたkashiyaさんの一言

失恋から救ってくれたkashiyaさんの一言

今年の9月は、早く涼しくなりすぎて、頬にあたる風が切なすぎます。

失恋した後の秋は,通常の10倍増しで切ない。

名言ですね、これ笑。

 

今回は本編?から外れて、失恋のどん底にいた私を救ってくれたあるお菓子屋さんのお話をしたいと思います。

 

kashiya(カシヤ)というお菓子屋さんは、京都の鴨川から東に進んだ二条通り沿いにあるお菓子屋さんです。

三条京阪から、歩くこと約10分。

廃校になった旧新洞小学校の脇の道を歩いた先にお店があります。

廃校になった小学校のフェンスに木がささっていて、まるで新進気鋭のアーティストの作品みたい…笑。

 

そんな作品のような風景を横目にてくてく歩くとkashiyaにたどり着きます。

 

町屋をリノベーションした建物。

看板は【菓】の一文字が大きく書かれていて、一見和菓子屋さんのようです。

 

 

店内はモダンなインテリアが、町屋の趣とマッチしてとても素敵。

洗練されているのに、居心地がよい空間です。

 

私は以前にも2度、kashiyaを訪れたことがあり今回で3度目の来店になります。

今回はどんなメニューが登場しているんだろう?とわくわくしていました。

なぜなら、このお店は季節によって全てのメニューが変わるからです。

 

時期を逃せば同じものが食べれない!というレア感と、毎回思考を凝らしたデザートに出会える幸せ。

私にとってkashiyaは「新しい味覚に出会うことで自分の感覚が磨かれる場所」なのです。

 

今回私が注文したのは「マスカットと巨峰」。

友人は「桃とアニス」を注文していました。

ん?と思われた方も多いはず。

メニュー名がシンプルすぎて、どんなデザートなのかは想像がつきません。

 

ですが、メニューには説明も、写真も一切ありません。

ですので私はいつも気になったメニューに関し、いくつか説明を頂き、インスピレーションや気分で何を頼むか決めるようにしています。もちろん説明を受けただけでは全貌は見えないのですが、その説明されたヒントを元にどんなデザートが来るかな?と想像する時間もまた、楽しいのです。

kashiya のデザートは、1皿が作品のようになっています。視覚、味覚、触覚、の3つの感覚を刺激してくれる1つのアート作品のようです。

 

今回の「マスカットと巨峰」は、

視覚では巨峰の美しい深い紫色と、マスカットのグリーンのコントラストが秋を感じさせてくれ、冷たいアイスとブドウのぷちっとはじける触感が舌を楽しませてくれます。

そして味覚の部分では、カルピス味!と、ブリュレような2種類のアイスを巨峰、マスカットそれぞれと一緒に食べ合わせることができ、組み合わせ次第で全く違う印象の味が楽しめます。

今回は特にカルピスのアイスとマスカットの味が、夏の終わりを感じさせるような気持ちになって、失恋した心にじんわり沁みて、切なくなりました…。

 

こういった気持ちってアート作品に触れる時によく感じます。その時の自分の気持ちに作品が訴えかけてくる。だからこそ、見る人によってまったく異なった感情が湧いてくる。

kashiyaの一皿も私にとっては、そんな素敵な時間を過ごさせてくれる作品なのです。

 

そしてわたしのkashiya好きがさらに深まることが、この日あったのです。

それはお店の方からある言葉を頂いたからです。

「やりたいことはやったほうがいい」

 

kashiyaさんは2014年にできたお店だそうで、今年で3年目になるそうです。私のような大ファンがいる傍ら、オリジナリティがあふれるメニュー内容や、こだわりゆえの撮影禁止(だからスイーツの写真がありません)などの独自のルールをもっているからなのか、批判を受けることもあるそうです。

撮影を禁止しているのにはきちんと理由があって、撮影をしている間にスイーツの鮮度が落ちてしまうのと、きちんと「食べる」ことに集中してほしいから。

 

本当にその言葉には納得させられました。

私も通常ならご飯を食べる時、Instagramにのせる想定で写真を撮ります。きっとkashiyaさんでも撮影がOKなら、何枚も写真を撮ってから食べていたはずです。けれど、写真に収められないとわかったいたからこそ、自分の五感をフル活動し、「感じながら食べた」のです。

たまに感じるのです。美しい景色があるとき、その場にカメラがなければ五感をフル活動し、その場の風や、色や、温度を感じるだろう、と。

撮ることに夢中になりすぎて「きちんとリアルをかんじているのだろうか?」と。

 

写真を撮るという行為を禁止している理由の1つには、私も心のどこかでかんじていた「その場でリアルを感じる」気持ちを優先してほしいという思いがあるのではないかと思います。

 

そんなkashiyaさんの思いを聞いていたら、私もなんだか胸に熱いものがこみあげてきて、思わず、自分が新たな夢に向かって頑張っていることを話しました。その時、

「誰がなんといおうと、やりたいことはやったほうがいい。批判を受けることもある。

 だけど批判に耳を貸すより、あなたのようにうちを好きでいてくれる人たちの喜ぶ声に僕らは耳を傾けたい」

そう言葉をかけてくれました。

 

思わず、涙がでました。「ありがたい」そう思いました。

新しいことを始めるには勇気がいるし、ましてや未知の分野だから、なおさら。

失恋という痛手を負いつつも、よろよろとたちあがった私にお水を注いでくれた言葉でした。

本当に強いってこういうことだと思うんです。偏見や勝手なカテゴライズ、誰かを見下げたり、比べて優位に思ったり、そういう見せかけの強さじゃなく、自分を貫く。そういう信念の強さこそが、本当に「強い」ってことなんだと感じました。だからこそ出る言葉。

やりたいことはやったほうがいい」

 

この言葉を胸に、日々すすんでいきます!

 

 

(注:今回お話を伺ったのはパティシエの藤田さんではありません。お店の方のお名前聞き忘れちゃった…。本当にありがとうございました!)

kashiyaの情報はこちら⇒

2014年の記事ですが、お店の中の様子やパティシエの藤田さんの想いを読むことができて、私の好きな記事をピックアップしました。